実技試験の内容
保育士のイメージとしてエプロンをして、ピアノを弾きながら子供たちと楽しそうに歌を歌っているという人も多いと思います。
子供は好きで、保育士にも憧れるけれど、音楽だけは、ピアノはもっと苦手で保育士には向いていないとなりたい職業から離脱してしまう人も少なくないようです。
しかしながら、保育士の全員がピアノを弾けるかというとそうではなく、ピアノがあまり上手ではない保育士も多く存在しています。
実は、ピアノが弾けなくても資格を取ることができる方法があります、それは保育士試験の実技は音楽、造形、言語の3分野から出題です。
実技試験では2分野を選択するのですが、音楽の場合はピアノ、ギター、アコーディオンのどれかを選び、課題曲の弾き語りをします。
造形表現は課題から絵を描くこと、言語表現は課題をもらって子供に話をすること、という内容となり、ピアノ以外を選択すれば実技もクリアになるのです。
この実技の合格率は、過去の実技でみると、ほぼ8割以上の合格率になっていますので、筆記さえ通ることができれば、実技で落とされることはほとんどないと言えるでしょう。
さらに、実技試験の場合は、先に課題が決められていますので、受験の申請の時に保育士試験の手引きが配られますので比較的合格しやすくなっているのです。
具体的な対策方法
音楽表現では、課題曲の童謡を2曲、ピアノとギターとアコーディオンのどれかを使って伴奏して歌います。
童謡ということで歌も単純ではありますが、やり直しができない為、注意して弾く必要があります。
また、声が小さい場合には、どれだけ上手でもマイナスになりますので、元気よく歌うように心がけます。
造形表現では、保育の一場面を絵に描く実技で、課題は試験の当日に発表され、制限時間は45分以内となります。
持って来てよいものは、鉛筆、シャープペン、色鉛筆、消しゴムと腕時計のみ許されます。
言語表現は事前に課題がわかりませんので少し難易度があがりますが、3分間目の前に子供がいると仮定して話をする実技です。
声の出し方、表現上の技術、幼児にたいする話し方ができること等です。
実技の科目を選ぶ時は、ピアノが苦手でもすぐに造形と言語を選ぶのは危険です、なぜなら、造形は事前準備ができず、言語は話を暗記して3分間話さなければいけないのです。
ピアノやギターなら難なく弾けるという方であれば音楽表現の実技はあまり悩まなくても大丈夫だと思います。
音楽表現は、課題曲がわかったら、先にその音楽を聴き込んで、ピアノやギターで何度も練習ができます。
造形表現は当日テーマを提示されますので、心の準備もできませんので、難易度は高い方です。